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ブラック企業も爆騰株も四季報で

会社四季報という本をご存知でしょうか?「四季報」と書かれた電話帳みたいな本がよく大企業の社長室なんかに置かれているのを見たことがある人も多いでしょう。

四季報株式投資はもちろん、就活や生活のあらゆる事にも活用出来ます。日本の上場企業のありとあらゆる情報が凝縮されているのですが、どう読めばいいのか分からないという方も多いと思います。今回は四季報の読み方と活用法をご紹介します。

 

1、株式投資に活用する。

四季報株式投資に活用する場合、まず株を買いたいのか空売りしたいのかハッキリさせなければなりません。多くの個人投資家現物取引なので、ここでは株を買う事を前提にします。

次に、バリュー株投資をするのかグロース株投資をするのか。バリュー株投資とは下がって割安になった株を買う事。グロース株投資は上がっていてまだまだ成長すると思われる株を買う事。ここでは四季報を充分に活用でき、リスクが少ないバリュー株投資を前提にします。

現物取引でバリュー株投資をする場合に四季報でまず見たいのは記事の見出しの文字。まずここの見出しが「減益」や「天井」等のネガティブな言葉ではダメです。「底打ち」「反転」「増益」等のポジティブな言葉でなければなりません。

あとは数字。PBR 1倍以下、PER 15倍以下がザックリ割安の目安。

あとはROE8%以上、自己資本率が高い企業、であれば成長性と安定性を兼ね備えた割安な企業と言えます。

あと裏技的に、そういう細かい数字を見るのが面倒臭いという人は、パラパラめくって上部のチャートだけ見るという事もありかもしれません。上部のチャートでどうやって優良株を探すかというと、とにかくだらだらゆっくりとちょっとずつ上がっている株を探すのです。そういうチャートは三角保ちあいと言って上抜ける(ぐんっと上がる)可能性が高いのです。

 

2、ブラック企業を避けて就活する

ブラック企業を見分けるのにも四季報が活用出来ます。

ブラック企業ではない優良企業は、下部の「キャッシュフロー」という項目の営業CF、投資CF 、財務CF が、上からプラス、マイナス、マイナス、となっています。こうなっている企業は優良企業である事が多いので、株を買う場合にも活かせます。

 

3、普段の買い物に活かす

普段から四季報を読んで業績や売上げが良い景気の良い企業を見付けておくと、そういう企業はコストパフォーマンスも良い事が多いので、普段の買い物でも利用した方がお得です。業績の悪い会社は悪い分どうしても商品の値段に上乗せしがちだからです。

あと買い物だけでなく、四季報は企業の真実を浮かび上がらせるので、意外な所で役立ったりします。

私が投資を始めたばかりの頃、家には借金があり、その頃テレビで盛んに過払い金請求のコマーシャルがやっていました。私は興味はそそられたのですが、どうにも怪しくもあり、しかしどうやって判断したら良いかも解らず悶々としていました。そんな時、何となく四季報をパラパラめくっていたらクレジットカード会社のページに目がいきました。見出しはどの会社もネガティブな見出しが目立ちました。そして記事を読むと過払い金の支払いで業績が厳しくなっているという内容でした。これを読んで私は「本当に支払われている」と確信し、直ぐに地元の弁護士に相談に行きました。そして実際に90万円ほどの借金がチャラになりました。

 

このように、四季報は投資だけでなく生活の中のあらゆる経済活動で活用出来ます。皆さんも是非四季報を使ってワンランク上の経済活動を行ってみて下さい。それに四季報が読めるとちょっとプロっぽくてかっこいいですよね(笑)春夏秋冬、年4回の発売には必ず買いたい所ですが、年4回も買いたくないという人はどれか一冊買うとしたら夏号がおすすめです。企業の本決算は4月が多いからです。

 

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